堆肥がもたらす3つの効果 物理性 化学性 生物性

堆肥

物理性

これは簡単に説明すると水はけ、通気性、水持ちがよいとゆうこと。

植物には当然水は欠かせないものですが、畑や花壇などで土がいつも湿りすぎていると土の中の酸素が不足して

根が呼吸できなくなり生育が悪くなったり、根腐れを起こし枯れてしまう。

また水はけがよすぎても土が常に乾燥してしまうため、植物が水分や余分を吸収できなくなってしまう。

水はけや通気性を良くしながら水持ちもよくないといけないという何ともわがままなものなのです。

ここでポイントになってくるのが「単粒構造」「団粒構造」になります。

単粒構造

水持ちはよいが小さい粒の間には空間が少ないので空気が入りにくく根の呼吸が妨げられる。

団粒構造

大小さまざまな粒が存在し大きい粒の間には広い空間ができ水はけ、通気性ともにOK。

小さい粒もあり空間が狭いため水持ちもよい。

 

土の中の物理性をよくするためにはこの団粒構造を目指していくと植物にも微生物にも良い影響を与えることになる。

化学性

土には有機物を投入するとよい。これは何となくわかると思いますが。

しかし植物は有機物のままでは栄養素として吸収できず、土の中の微生物によって分解て無機物となったものを吸収することができるのです。

植物の必須要素は17種類あると言われています。このうち酸素、水素、炭素は水や空気中から葉、根などを通じて吸収できますが

その他の要素は根から吸収しています。

そのなかでも特に必要とされる三大要素が「窒素N」「リン酸P」「カリウムK」です。

(窒素は『葉肥え』リン酸は『花肥え実肥え』カリウムは『根肥え』ともいわれる。)

次に必要になるのがカルシウム、マグネシウム、イオウです。これを二次要素といいます。

三大要素と二次要素を合わせて多量要素と呼ばれています。これ以外の要素は少しでよいので微量要素と言われている。

微量要素(鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、モリブデン、塩素、銅、ケイ素)

 

生物性

これは単純に微生物、小動物がすんでいるかどうか。

土の中に堆肥などの有機物を投入するとそれをエサとして微生物が増え活発になる。

微生物は有機物を分解することで、団粒構造を促進したり植物に必要な栄養素にも変換してくれる。

土の中には考えられないと思うが1グラム中に数億個もの微生物がいるといわれ

その種類は菌類(カビ)、細菌(バクテリア)、藻類、原生動物の4つに分けられる。

土の中では菌類が大まかに分解して細菌類が吸収できる養分に分解する。

微生物が活発に活動するには、適切な温度が保たれておりエサとなる有機物に炭素と窒素のバランス(C/N比)

そして水と空気のバランスが重要。

 

物理性 化学性 生物性これらすべてを整えることで品質の向上、増収、収量の安定がもたらされる。

 

 

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